アメリカツアー面白話 1
私、浜田は10月15日にアメリカに向けて出発して11月22日に帰って来るという長いツアーに行ってきました。14日に浜離宮朝日ホールで猪俣猛、有賀誠門、藤本隆文、浜田均の4人の打楽器奏者だけのコンサートを大盛況大成功の内に終えて、その興奮を懐に抱きながら15日の夕方の便でホノルルに向けて旅立つという慌ただしさでした。しかも貧乏性なので、15日のE音会の練習はギリギリまで参加して成田に向かったのでした。
今回のツアーはロスアンジェルス出身、ハワイ在住の日系2世半(冗談のようですが、お父さんが日系1世お母さんが日系2世だとそう言うそうです。)の和太鼓奏者ケニー遠藤さんのグループに参加して、15日から23日までハワイの各島、23日からアメリカ本土(英語ではMainlandと言います)の東海岸を11月13日まで北上してうろうろ回って、14日から21日までロスアンジェルスに滞在しながら近辺をうろうろして、日本に22日の16時に到着する、というものでした。終わってみるともっともっと回りたかったな、と言う気持ちですが、ハワイに旅立つときは「さあ、この長旅をどうやって乗り切ろうか?!?!?」と心配でした。一番の心配は年なので途中で病気になったらどうしよう、と言うことです。「医食同源」と言う言葉を思い起こして、乾燥納豆、乾燥ワカメ、おしゃぶり昆布、するめ、正露丸、喉の薬を準備したのは言うまでもありません。これが全て結構役に立ったのだから凄いです。
自分で言うのもおこがましいですが、演奏に関しては世界中何処に行っても私の演奏は支持される自信はあったので(消費しない音楽を考え始めてからそれは揺るぎないものになっています。)演奏の心配は全く無かったのですが、楽器が壊れたらとか楽器を紛失したら、というが二番目の心配でした。なにしろ、今のアメリカはテロ対策で旅行者の荷物は酷い扱いをうけるそうなので(実際そうでした。これに関しても面白い話しが有るのでこうご期待)凄く心配しました。これも何事も無く(お琴の人は楽器の到着が遅れたりしました)無事に終えられました。要するに演奏に関しては何処の会場でも賛辞の大声援に送られて終えていたし(所謂Standing Ovation)、特に私は毎日「Amazing!!!」だの「Excellent!!!!」だの「Ohhhh! Crazy!!!」だの賛辞の嵐に見舞われていました。
従ってこのツアーはコンサートや演奏の中身にはなんの問題もなかったし大成功でしたが、道中色々な面白い体験が沢山合ったのでこの文章を書くことにしました。それはそれは面白いことの多かったこと!こうご期待! 続く